賃貸の初期費用

賃貸住宅を借りるときは、契約時に家賃の4〜6か月分程度がまとめてかかることが多くあります。

項目内容目安(例)
敷金退去時に未払い家賃や原状回復費を差し引いて返還される預け金家賃0〜2か月分
礼金貸主へのお礼として支払うお金。返還されない家賃0〜2か月分
仲介手数料不動産会社への報酬。法定上限は貸主・借主の合計で家賃1か月分+消費税、借主の事前の承諾がなければ借主の負担は0.5か月分+消費税まで家賃0.5〜1か月分+税
前家賃入居月(日割り)と翌月分の家賃家賃1〜2か月分
保証会社の保証料連帯保証人の代わりに保証会社を利用。ほとんどの物件で必須初回は家賃の50〜100%、以後年1万円程度
火災保険入居者向けの家財・借家人賠償責任保険2年で1.5万〜2万円
鍵交換費など鍵の交換、消毒など1.5万〜3万円

金額は一般的な目安で、地域や物件によって異なります。関西の一部には、敷金から一定額を返還しない「敷引き」の慣行があります。

住んでいる間と退去時の費用

家を買うときにかかる費用

住宅ローン控除と金利リスク

住宅ローンを組んで家を買うと、2026〜2030年入居分は年末残高の0.7%を最長13年(中古の一般住宅は10年)税金から控除できます。限度額は住宅の省エネ性能や世帯区分によって異なり、詳しい表は日本の住宅ローンガイドにまとめました。

変動金利で借りた場合、金利上昇のリスクは自分で負います。たとえば4,500万円・35年のローンの毎月返済額は、金利1.0%なら127,029円、2.0%なら149,068円です。賃貸には金利リスクがない代わりに、家賃の値上げや更新条件を貸主と話し合う必要があります。

試算例で見る10年間の支出

以下の数字はすべて仮定に基づく試算例です。実際の結果は地域・物件・金利・税金によって大きく変わります。

購入は支出が大きいものの、一部は元金返済として資産に積み上がります。賃貸は支出が少ない代わりに資産は残りません。10年後に売却するときの価格が「ローン残高+売却費用」を上回るか下回るかで結果は逆転します。日本では建物の価値が年数とともに早く下がる傾向があり、土地や立地の比重が大きくなります。

項目賃貸(家賃15万円)購入(5,000万円のマンション)
最初にかかるお金初期費用 約70万円(家賃4.5か月分と仮定)頭金500万円+諸費用 約350万円(7%と仮定)
毎月かかるお金家賃15万円ローン127,029円(4,500万円・35年・1.0%と仮定)+管理費・修繕積立金3.5万円
定期的にかかるお金更新料15万円 × 4回、火災保険2万円 × 5回固定資産税・都市計画税 年15万円と仮定
10年間の支出合計(概算)約1,940万円約2,944万円(住宅ローン控除を除く)
10年後に残るものなし(住み替えは自由)住まい(時価は不明)とローン残高 約3,371万円

購入側の支出には、10年間に返済した元金 約1,129万円が含まれています。金利の変動、家賃の値上げ、修繕積立金の値上げ、物件価格の変動、住宅ローン控除は反映していません。

外国人が部屋を借りるとき

よくある質問

初期費用を抑える方法はありますか?

敷金・礼金ゼロの物件、仲介手数料の割引、一定期間家賃が無料になるフリーレント物件があります。ただし退去時のクリーニング費用の特約や短期解約違約金が付くことが多いので、契約書もあわせて確認しましょう。

更新料は必ず払わなければなりませんか?

契約書に更新料の条項が明確に記載され、金額が高すぎなければ有効とするのが最高裁判例(2011年)です。契約前に条項を確認し、交渉するのが現実的です。

外国人でも日本で家を買えますか?

日本は外国人の不動産取得を原則として制限しておらず、在留資格にかかわらず購入できます。難しいのは融資で、永住権がないと住宅ローンの審査は厳しくなりがちです。

賃貸と購入はどちらが有利ですか?

決まった答えはありません。同じ場所に長く住む予定か、転勤や帰国の可能性、金利上昇に耐えられる余裕、頭金の額によって変わります。上の表のように、自分の数字で10年・20年の支出と残る資産を試算してみましょう。

計算の基準と出典

あわせて読みたいページ